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今回は、まず第一部から。
朝イチとしては珍しく、余裕をもって劇場についたので、「三番叟」から見られた! 「花競四季寿」は、四季それぞれを象徴する4つの曲から成る、舞踊的な演目。春が「万歳」、夏が「海士」、秋が「関寺小町」、冬が「鷺娘」。歌舞伎で舞踊が流行した影響とのことで、初演は大坂の芝居だったらしい。 人形浄瑠璃の三味線としては、かなり派手で細かな手がついている感じを受けた。 夏の「海士」ではタコが大活躍! 見た目もカワイイし、動きがユーモラスで、楽しい。 こういうのは、人形ならではだなぁ〜と思った。 秋の小町は、文雀さん。能の「卒都婆小町」を引用しているとのことで、夏から一転、深みがあった。 冬は「鷺娘」。長唄は、恋の悩みと苦しみがテーマで、重いけど、文楽はもっと明るい感じなのね。衣裳や傘は、歌舞伎を踏襲してるみたいだけど。途中で引抜き?があって、桃色の衣裳に変わる。最後は華やかに、ってことかしら? 2つめは、「嬢景清八嶋日記」三段目。花菱屋と日向嶋。 日向嶋は、とても重い扱いだそうで、今回も咲大夫さんは白木の見台を使っていらっしゃった。白木の見台なんて、初めて見たわ〜。 冒頭が謡ガカリで、能の「景清」の詞章らしい。上演資料集の八代目綱大夫さんの芸談を読むと、「片山九郎右衛門さんのを聞かせてもらったけど、とてもできまへん」的なことが。謡の節付そのままなのかしらん? その前段は、花菱屋のおかみさんがちょっとおどけた感じで、笑わせてくれたけど、日向嶋はいきなり重々しい。幕が開くと、後ろが一面の海で掘建て小屋がポツンと建っていて、そこから出てくる景清さんも、衣裳からして俊寛さんみたいな感じだった。 景清さんの頭は、専用のものだそうだけど、オペラグラスを忘れたので、目の底が真っ赤になるところまでは、見えなかった。 上演資料集を後から読むと、気がついてなかった見所、聞き所があるのがわかったので、できればもう一度見たいなぁとは思えども・・・。 #
by mituhime
| 2010-02-07 22:55
| 文楽
ごぶさたしております。
相変わらず、お芝居もお能も見ておりますが、ここに書き込むのをサボっておりました(汗)。 今月はスケジュールととれる席の関係で、中日前に昼夜を通しで見た歌舞伎座の芸術祭大歌舞伎。どうしても吉右衛門さん&富十郎さん&段四郎さんの「千本桜」が見たくなって、千秋楽に幕見した。 最初に見た時もちょっとウルウルっとしたが、いやはや、今回は手負いになった知盛が出てきてからは、半泣きだった。 吉右衛門さんの知盛、富十郎さんの義経、段四郎さんの弁慶というトリオが本当にすばらしい! 渡海屋を出立する前に杯事をする時、いよいよ出かける時、すでに富十郎さんの義経が、知盛であることを隠している銀平の正体を見破っていて、チラっと銀平がいるはずの上手障子屋台の方をうかがう視線が・・・。 そして、知盛が碇の綱を身体に巻きつけ、いよいよ海中に身を投げる時、花道七三からじっと知盛の最期を見届ける義経の横顔に、自分の運命をなんとなく重ね合わせているような、そんな気配も感じられたのであった。 吉右衛門さん、銀平の間はわりとさらさらっとした感じでいたのが、知盛の装束を身につけて上手障子屋台から出てきたあたりから、どんどん気が膨らんで行き、大物浦で花道から血まみれになって登場するや、劇場全体の空気が吉右衛門さんの存在感で一杯に満たされたような、そんな感じであった。 知盛のせりふのひとつひとつにこめられた、無念さと諦め、義経主従に帝を託す喪失感と「よろしく頼んだ」という心、そういうものが、ぐるぐると渦巻いて、その渦に客席全体が巻き込まれていた。 あの迫力は、今までに見た知盛の中でも出色のものだったし、「大物浦」というドラマがこんなに胸に迫ってきたのは初めてだった気がする。 知盛が生みに飛び込み、定式幕が引かれ、花道にたたずむ義経と安徳帝、そして弁慶。 彼らの気持ちは、どんなだったんだろう・・・。 そして、義経が無事に出発したのを見届け、最後に一人残った弁慶が吹く法螺貝の音が、すべてを象徴していたように感じられた。決して朗々とした音色ではなかったけれど、だからこそそこに込められた弁慶の想いが痛いほど伝わってきた。 ああ、千秋楽にもう一度見る事ができて、ほんとうによかった! #
by mituhime
| 2009-10-25 23:38
| 歌舞伎
去年は
去年は友枝さんは拝見できなかったのが悔やまれたのだけれど、今年は日程が合ったので、両日ともチケットをゲットできた。 今日はその初日。友枝さんがシテ。 仕事が片付いたのが微妙な時間で、到着した時にはすでに狂言が始まっていたので、見所には入らず(自分がイヤなことは、なるべくしないため)、展示室を独り占めすることに(笑)。 能・狂言に題材をとった意匠のきものや器などを展示中です。 経年変化があるということはおいといて「昔の人の仕事はすばらしいなぁ。今は作りたくてもこんなの作れないよなぁ〜。なにせ、需要がないから廃れてしまった技術もたくさんある、っていうものねぇ。」などと思いつつ、心置きなく、展示室をウロウロさせていただきました。 早めに席に座って「邯鄲」といえば、「乱能」で見たなぁ〜と思い出したら、鵜沢さんのデカい子方が・・・。いかんいかん!とそのイメージを追い出しましたよ、もちろん(笑)。 いやはや、大変すばらしい「邯鄲」でありました。面がまるで友枝さんのお顔そのものと見まごうばかり。 傘之出という小書がついて、黒頭の蘆生さんは時雨の中を傘をさして出てきます。なんかこの小書がつくと、お能が、終盤の展開も含めて、よりドラマティックになるような気がするのですが、気のせい??? 蘆生さんが夢を見ているのと一緒に、自分も夢の世界に連れて行ってもらったよう。 狭い一畳台での舞が、見ているうちに、待っている空間がどんどん広がっていくように感じられました。 橋懸から一畳台にもどるところ、そして、夢から覚めた蘆生さんが、徐々に覚醒して行く様、すばらしかったなぁ・・・。 囃子方も、前半は「ちょっと調子悪い???」という気がしないでもないところもありましたが、蘆生さんが舞うあたりからは、バッチリ。閑先生があっという間にいなくなっちゃったのと(そういう曲だからしょうがないけど 笑)、アイがちょっと・・・だったのが残念です。 残念といえば、このごろ国立能楽堂で5割以上の確率で遭遇する、補聴器が耳から外れたことで発生していると思われるノイズと、お能の終盤でチリチリと何度かなった鈴の音(根付けかなにかについているモノだと思われます)、シテが幕に入るか入らないかのタイミングで、バッグをがさごそさせる人が何人もいたこと、でしょうか。さすがにあの終わり方だと、拍手は囃子方の皆様が立ち上がるまでは、起こりませんでしたから、それだけは幸いでしたが。 さあ、明後日、浅見さんがどんな「邯鄲」を見せてくださるのか、楽しみです。 #
by mituhime
| 2009-06-09 23:54
| 能楽
富十郎さん傘寿を記念した「矢車会」を昼夜で。
昼は「勧進帳」、夜は「連獅子」に父子で挑む、というのが目玉。 歌昇さん・錦之助さんの「矢車三番叟」ではじまり、芝翫さんと愛子ちゃん(富十郎さんの長女)の「雪傾城」、そして「勧進帳」が昼の部。 愛子ちゃんを自分の孫のように、まるで手取り足取り導くような芝翫さんが印象的だった「雪傾城」。芝翫さんの傾城姿も綺麗でした。 吉右衛門さんの富樫、染五郎・松緑・右近・段四郎さんの四天王に鷹之資ちゃんの義経という「勧進帳」。今回、なぜか長唄が芝居の人じゃなくて、やっぱり「勧進帳」はなんかこう、しっくり来てない感じが・・・。 富十郎さんは、前半はものすごい気迫で富樫との問答を演じたけれど、後半さすがにお疲れ???という感じで、「連獅子は大丈夫かしら???」とちょっと不安がよぎりました。 富十郎さんの「勧進帳」弁慶は、大昔に一度拝見しているような気もするのですが定かではありません。 「ええ?こういう勧進帳もあるんだ・・・」というぐらい、團十郎・仁左衛門・吉右衛門さんのとはまったく別の印象でした。 まさに「一世一代」っていう感じでした。 そうそう、太刀持ちに梅丸くんが起用されていて、すっかり当たり役だわ!と、ちょっと嬉しくなりました。 夜の部は、梅玉・魁春さんの「寿競べ」、福助・染五郎・松緑さんの「お祭り」、宗論に勘三郎・橋之助さんの「連獅子」でした。 「お祭り」は、染五郎・松緑さんがお祭りの櫓で大太鼓を打つという演出入りが、珍しかったです。松緑さん、やっぱり血筋でしょうか、キリっとしたいい踊りだったと思います。 「連獅子」は果たして富十郎さんが毛を振って大丈夫???と思っていたら、なんと鷹之資くんだけが毛を振るという変則・・・。まぁ、しょうがないでしょうね。 鷹之資ちゃんは、予想以上に(失礼・・・)よかったです。いや、正直、「勧進帳」の義経を見て「大丈夫?」と思ったもので・・・。 囃子も、太鼓に長左久さん、笛に名生さんが入った田中社中という変則でした。 今日は家元、絶好調でしたねえ。「勧進帳」ではちょっと調子悪い?と思った傳次郎さんの鼓も、「連獅子」はよかったです。傳八郎さんの大鼓、やっぱりいいなぁ〜と。笛はちょっとわたしの好みではなかったなぁ・・・。 「連獅子」だけ、皇太子殿下がご臨席だったそうで、SPみたいな人がウヨウヨいるな、と思っていたら、そういうことでしたか、と。学習院つながりですね、きっと。 #
by mituhime
| 2009-05-27 23:01
| 歌舞伎
やっと、昼の部2回目(笑)。
昼の部はやっぱり「暫」と「手習子」だなぁ、わたしは。 「暫」。初日にくらべると海老蔵さんの高音のセリフもよくなっていたような気が・・・。 とにかく、花道での芝居の時に、横顔が美しい!!! 筋隈がこんなに似合う人は、パパを除くとほかにはいないだろうなぁ。「いやなこった!」の顔をしても、美しいのだもの・・・(笑)。 この横顔が見られただけでも、1階席にした甲斐があったというものだわ(笑)。 願わくは、やっぱり高音のセリフをなんとか・・・・・・ですな。 萬太郎くんが、なかなか美しい若衆っぷりで、思わず筋書で配役を確認してしまいましたよ(笑)。 続いて「寿猩々」と「手習子」。 「寿猩々」は、初日にも思ったのだけれど、囃子があんなにしゃかりきにならなきゃいけない曲なのかなぁ? 幕外の引っ込み、長左久さんの太鼓はカッコイイけど、やっぱりなんとなく、しっくりこないなぁ・・・。ちなみに、お能の「猩々」の詞章を、そのまま持ってきている。 「手習子」。いやはや、とても80歳を超えた方とは、思えません! 暗転からチョン・パで明るくなると、そこにいるのは娘なんだよねぇ・・・。もちろん、身体の動きはすべてスムーズというわけにはいかないのだけれど、雰囲気がちゃんと娘のまま、最後まで。そして、後見は芝のぶちゃん! しかも引き抜きと、最後の花道の引っ込みの時の蝶々の指金を使う方なので、今回はメインだわ!! 素顔も(って、もちろん素顔メイクはしているけど 笑)可愛いなぁ、芝のぶちゃん。 囃子は、太鼓の人が、今日もよかったなぁ。家元はちょっと不調???という気がしないでもなく。傳八郎さんの大鼓は今日もよかったです! 「加賀鳶」は、うーん、勢揃いの場は好きなんだけど、その後が、なんとなくもうひとつ・・・。三津五郎さま、勢揃いで並ぶと「やっぱり、背はちっちゃいんだなぁ・・・」と思うのだけれど、それが芝居になると大きく見えるんだから、すばらしいよね、やっぱり。でも、列の先頭なので、わたしの席からだと花道では横顔が見え隠れ、って感じで、残念・・・。 菊五郎さんの道玄。これまた、身体の線が色っぽいんだよなぁ・・・。でも、「夕立」と違って、顔の拵えがアレだからなぁ・・・。 時蔵さんがあんまり”悪いおばさん”に見えないんだよなぁ・・・。どっちかというと悪婆の系統に近い役だと思うんだけど、思い切ってもっと悪い女の役の方が、時蔵さんもやりやすいのかも? これは、一度、通しで見てみたい芝居のひとつだなぁ、やっぱり。 「戻駕籠」。やっぱり、わたしは右近くんはあまり好きじゃないかも・・・。菊之助くんの鼻の下がちょっと長く見えた気が・・・(汗)。常磐津も、評判いいみたいだけど、今日の出来だと、わたしとしては・・・。なんか三味線の調子が合ってないし、浄瑠璃もメッてるし・・・。そんなんが気になってしまいました。 #
by mituhime
| 2009-05-24 22:08
| 歌舞伎
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